画像診断部門は、一般撮影装置(FPDおよびIPシステム)、マンモグラフィ装置(FPDシステム)、 マルチスライスCT装置(64DAS)、MRI装置(1.5T)、透視装置、病室撮影装置、移動型X-TVシステム、歯科用パノラマ装置、骨塩定量装置を有しています。
検査で取得した画像はすべてサーバに保存され、院内のどの端末からでも瞬時に画像参照可能なフィルムレス環境を開院時から整えています。
診療放射線技師5名、事務員2名で撮影業務全般を施行しています。
CT、MRI、造影検査の読影は、常勤医師1名と非常勤医師1名で施行しています。
また腹部血管造影は腫瘍内科医、各種TV 検査は各科医および診療放射線技師で施行しています。
診療放射線技師各々が研鑽を積み認定・専門資格を取得することで、がん専門病院としてのレベル維持向上をはかっています。
すべての装置の始業時および終業時点検を確実にし、機器管理を徹底しています。また各種の学会、研修会へ参加し技術研鑽および新たな情報の収集に努めています。
一般撮影室では、胸部や腹部、全身の骨単純撮影を行います。
当院では島津製X線発生装置とCANON社製FPD(フラットパネルディテクタやIP(イメージングプレート)を使用し、迅速で精度の高い画像を得ることができる設備環境を整えています。
より詳しく検査するために、同じ部位を多方向から数回撮影することもあります。
撮影範囲内のプラスチックや金属などは、診断時の支障になりますので、以下のものは外していただく場合があります。
乳房の大部分は乳腺組織と脂肪組織でできているために、普通のX線装置では病気を見つけることができません。専用の撮影装置を使用し、非常に弱いX線で撮影します。当院では、フルデジタル・マンモグラフィ・システムのGE(ゼネラルエレクトリック)製 Senographe Pristina (2020年3月更新)を設置しています。
パノラマ撮影は、歯や顎骨曲面を1枚の画像として、上下顎骨全体描出する検査です。
検査は立位または座位で行い、撮影時は頭の周囲を装置が半周します。 立つことが困難な方や車椅子の方でも、専用の椅子での撮影が可能です。
短時間に微量なX線照射線量で撮影するため、患者さんへの負担を最小に抑えることができます。 当院では、モリタ製作所製Veraviewepocs 2Dを使用しています。
2018年9月から前腕(※非利き腕)でDEXA法による骨密度検査を行えるようになりました。
DEXA法とは信頼性も高く、被ばく線量も少ない検査方法です。また検査時間は数分で簡単な検査です。
当院では、日立ALOKA製 DSC-600EX-Ⅲが導入されています。
CTはX線によって物体の断面画像を映し出す装置です。CTは短時間で苦痛なく検査ができ、かつ非常に緻密な情報を得ることができることから医療では最もよく用いられる画像検査のひとつです。撮影した画像データを用いてあらゆる部分の断面も診ることができ、3D(立体)画像も容易に作成することができます。当院はがん専門病院であることから経気管支肺生検に用いる3D画像や大腸3D-CT検査など様々ながんに対するCT検査を行っています。当院にはGE社のRevolution MAXIMA (2020年3月更新)が導入されています。
MRIとはMagnetic Resonance Imagingの略で核磁気共鳴断層画像といい、磁気と電波を用いて断面の画像を撮る装置です。CTとの大きな違いは、X線を使わない検査なので放射線被ばくがありません。しかし、非常に強力な磁石を用いた装置なのでペースメーカーや体内に金属を埋め込んだ方は検査を受けることができません。また撮影時間がCTに比べてやや長いことが短所ですが、一つの検査部位に対していろいろな種類の画像を撮ることができたり、CT検査では得られないような組織性状の情報を得られたりするため、今日では病気の精密検査には欠かすことができません。当院にはGE社の1.5T MRI Signa EXICITE HDが導入されています。
X線透視撮影とはX線を使って体を透視し、その様子をモニターで見ながら写真を撮る検査です。また、さらに詳しく身体の中を見るために、造影剤という薬を使う場合もあります。胃の検査のときに使うバリウムも造影剤の1つです。この装置を用いて消化管の検査も行われ、検査だけではなく、X線による透視像をみながら色々な治療も行われています。内視鏡装置を併用することでより高度な検査や治療が可能です。当院には富士フイルムヘルスケア社のCUREVISTA Open (2022年7月更新)が導入されています。
開頭せずに頭部の外から脳内を治療できる画期的なMRガイド下集束超音波治療機器「エクサブレード・ニューロ」を2015年10月に導入し、臨床研究(本態性振戦の治療)を開始しました。