• 経気管支肺生検にも役立つ3D画像を作る

がん治療

経気管支肺生検にも役立つ3D画像を作る

肺がんを疑う所見が発見されると、画像検査のみでは確定診断ができないため、病巣から直接組織片を採取し、良性か悪性かを調べる検査を行います。その検査のひとつに「気管支肺生検」という方法があり、当院でも実施されています。

この検査は気管支内視鏡の菅を病巣まで進め、先端の穴から鉗子を伸ばして組織片を採取する方法です。 しかし菅を進める肺野内の気管支はとても複雑な形態で、目的の病巣へたどり着くためにはいくつもの分岐を正しい方向へ進まなければ到達できません。より短時間で正確に気管支内視鏡を目的病巣に進めるために、この検査前に胸部CT検査を行い、気管支の詳細な三次元画像を構築し、病巣までの経路を事前にシミュレーションしています。検査実施医は検査前にこの三次元画像で作成した道案内画像を見てルートを学習し、確実・迅速に「経気管支肺生検」を行っています。

経気管支肺生検02