当院における限局性前立腺癌に対する強度変調放射線治療(IMRT)の治療成績です。
これは2008年2月~2018年6月までにIMRTを施行した466名のまとめとなります。
死亡は466例中7例、5年生存率98.5% 前立腺癌が原因で死亡された方はおられませんでした。
PSAの再上昇を認めたが、画像等では特定できないPSA再発は13例(2.8%)に見られました。
高リスク群10例(3.9%)、中リスク群3例(1.9%)、低リスク群0例でした。
臨床的再発(画像や症状で特定される再発)をきたした方はおられませんでした。
5年無再発生存率97.0%
消化器系の晩期副作用(血便など)は82例(17.6%)、このうち治療を要するもの(≧Grade 2)は13例(2.8%)でした。 また、IMRT終了後4年以降にGrade 2以上の晩期副作用を発現された方はおられませんでした。
尿路系の晩期副作用(血尿など)は22例(4.7%)、このうち治療を要するもの(≧Grade 2)は8例(1.7%)でした。 また、IMRT終了後4年以降に晩期副作用(血尿など)が発現された方はわずかですがおられました。