人とよりそうひらかれた病院

リハビリテーション部

当院のリハビリテーション部は、「がんのリハビリテーション」を中心に行っています。
リハビリテーションというと、失った身体機能を回復するイメージがありますが、機能を回復させるだけでなく、人間らしく生きる権利を回復するという基本的な理念があります。

平成19年に「がん対策基本法」が施行され、現在は、がんの様々な治療技術の向上もあり、「不治の病」といわれていたものが、「がんと共存する」時代となっています。 この「がんと共存」する時間を、いかに充実した、その人らしい人生を送れるものにするかということで、「がんのリハビリテーション」の必要性が、今注目されています。

スタッフ体制

具体的な取り組み

がんのリハビリテーションは、病期により目的が異なります。また、症状も日によって 異なるため、その日の体調と状態に応じた個別のプログラムで実施しています。

病期別の目的

予防期

がんの診断後の早期(手術、放射線、化学療法の前から)に開始。機能障害は まだないが、その予防を目的とします。

回復期 機能障害、能力低下の存在する患者さんに対して、最大限の機能回復を図ります。
維持期

病状が進行しつつある患者さんに対し、セルフケア、運動能力を維持・改善するよう試みます。自助具の使用や、動作のコツ、関節が硬くなる拘縮や筋力低下の予防、褥瘡(床ずれ)の予防、不動による体力低下の廃用予防を行います。

緩和期 患者さんや、ご家族の希望に可能な範囲で沿って、身体的、精神的、社会的にも人生の質(QOL:Quality of Life)の高い生活が送れるよう援助します。

当院での取り組み

外科手術後の翌日から病状に合わせて早期の離床を行い、合併症の予防を行います。 手術後や、化学療法、放射線治療中には、約7割の方々が疲労感や運動能力の低下を 生じるといわれているため、不動による廃用症候群の予防にも取り組んでいます。 ご本人や、ご家族の希望に沿って、その時期における出来る限り可能で安楽な日常生活動作を行えるように取り組んでいます。

また、病状において可能な範囲で外出、外泊、退院後の在宅生活などに向けて、安全な動作方法の指導、ご家族様への介助方法の指導、適切な福祉用具、福祉機器の紹介、導入をアドバイスし、その人らしい生活が送れるよう取り組んでいます。

業務の紹介

理学療法(PT)

理学療法(PT)

がんの理学療法では、原疾患の進行や手術・放射線療法・化学療法により生じる多彩な症状や心理的問題を把握し、低下した身体能力を維持・改善し、できる限り安楽に日常生活が送れるよう、動作練習、環境整備(手すりの位置、ベッド高さ、配置設定)などを行います。


作業療法(OT)

作業療法(OT)

日常生活の諸活動や仕事、遊びなどの活動(作業活動)を媒体とし、治療や気分転換が図れるような援助を行います。女性で胸部手術後の方の下着や、抗がん剤で脱毛される方のウィッグや、つけ毛に関する相談や商品の紹介も行っています。


言語聴覚療法(ST)

言語聴覚療法(ST)

言語障害や高次脳機能障害などに対し、評価を行い、個々に応じたコミュニケーション方法の検討や練習を行い、日常生活へ結び付けられるよう取り組んでいます。また、嚥下(飲み込み)の障害に対しては、その程度を評価し、嚥下訓練の実施及び患者さんに合わせた食事方法を考え、生活の質の向上のため、支援しています。

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